校正で間違ってはいけないこととは?③表記のゆれ・不統一~「のなか」or「の中」

ネット上にあふれる文章を読んでいて、何か信頼がおけないな、読みにくいな、などと違和感を覚えたことはありませんか?

その違和感や素人っぽさ、怪しさの原因は、表記がそろっていないことにあるかもしれません。

1.林檎を二つ食べたいので、雨の中、買物に行く。

2.りんごをふたつ食べたいので、雨の中買い物に行く。

3.リンゴを2つ食べたいので、雨のなか買いものに行く。

単純な文章でも、様々な表記方法があり、筆者の文体の特徴が表れる部分でもあります。上の3つの文章は、読めば同じ文ですが、書いてみると、漢字・ひらがな・カタカナ、漢数字・ひらがな・ローマ数字、といった違いがあります。

どれも正しい日本語の文ですが、文章のまとまり、つまり各記事・ウェブサイト・広告を見たときに、どうすれば美しい日本語に感じられるのでしょうか。それは、すべての文に同じルールが適用されていることです。

例えば、「~の中」と「~のなか」は、よく文章中で不統一が起きやすい言葉の一つです。あまりにも見慣れた言い回しのため、文章を書いているときには表記に意識が向きません。推敲中にワードで一括置換すると、「~の中間」などといった、他の使われ方の部分まで間違って修正してしまうこともあります。「~といわれる中」「~される中」「~行うなか」など様々な動詞と結合しているため、表記不統一を見落としやすい、厄介な部分です。

文章の表記をそろえることで、説得力をぐーんと上げて、センスアップしましょう!